ミシンを買うとき迷いますよね。家庭用のコンピューターミシンについては沢山の情報がありますが、いざ職業用ミシン(直線縫いしかできないミシン)については、何故それが良いのかわからないです。私もわかりませんでした。
私の場合、最初にブラザーのまあまあのクラスの家庭用ミシンを購入し、結局、最後はJUKIのシュプールという洋裁学校の学生さんの標準品というか普通の職業用ミシンを買いなおしました。最初は大したものは作れませんでしたが、いまは普通にテーラー仕様の服などを縫うことができます。

職業用ミシンの重要な機能
もしこれから職業用ミシンを購入するなら、次の二つの機能は重要です
1 自動糸きり
2 足のレバーで押さえを上げる機能
この二つがあるか無いかで作業の効率が大きく違います。両手で布をもったまま押さえを上げて布をセットし、縫い終わったらワンタッチで糸を切って布をミシンから外すことができるようになります。この動作、何気なく簡単ですが、何百回もやることになります。だから購入するときは自動糸きりと押さえを足で上げる機能のついた機種を選んでほしいです。
職業用ミシンを使う人は、最初に押さえを交換します
職業用ミシンを使う人は、とにかく頻繁に押さえを交換します。必要なら布にあわせて穴の開いている板も交換します。どんな布を縫うか、どこを縫うかによって押さえを変えていきます。場合によっては縫ってる途中で針を刺したまま押さえを替えます。どんな押さえが必要かは、作る作品によります。押さえさえ変えればどんなところでも縫うことができます。
職業用ミシンとコンピューターミシンの違い
コンピューターミシンにできて、職業用ミシンでは不可能なことも沢山あります。まずジグザグ縫いはコンピューターミシンでしかできません。まつり縫い押さえもコンピューターミシンにしかありません。
今のコンピューターミシンは水平窯といってボビンが水平に配置されていて透明なプラスチックを通して見えるので下糸の残量が把握できます。これも職業用ミシンでは無理です。ダーッと縫って、下糸が無かったなんてことは良くあります。
コンピューターミシンはジグザグ縫いができるので布端のほつれ止めをすることができます。直線しか縫えない職業用ミシンでは布端のほつれ止めはできません。
ほつれ止めについて考えてみる
洋服の製作上での機能の違いはほつれ止めをジグザグでやるか、端を数ミリ折って直線で閉じるか、折伏せ縫いや三巻折で仕上げるか、またはロックミシンを使うか。このような選択肢になります。大きな洋服を全部ジグザグミシンでほつれ止めが出来る人は、コンピューターミシンだけで大丈夫です。
直線縫いミシンを買うひとは、ロックミシンを購入するまでは端を折って縫うしかありません。三つ折りでも折伏せでも折って縫うという意味では同じです。実際、テーラー仕様の紳士服などを縫うとロックミシンを使う部分はなく、直線縫いだけで全部できます。
なんで職業用ミシンを使うのか?
結局、どんな布でも、どんな組み合わせでも、どんな厚みでも、なんとか綺麗に縫ってしまうことが出来る。これに尽きるとおもいます。作品を作ってるうちに難しいことになっても、なんとか縫うことができる。それが直線縫いのミシンで、洋服などの大きな作品を作る人にはオススメです。
最初は直線縫いしかできない職業用ミシンを購入し、複雑なものが作れるようになると我慢できなくなってロックミシンを購入するというのが一般的なのではないでしょうか?
コンピューターミシンが向く人
たとえば子供服しか縫わないとか、小物しか縫わない人はコンピューターミシンが良いとおもいます。ジグザグ縫いで布端も処理できるし、直線も普通に問題なく縫えます。1台だけで全部が出来るというメリットはとても大きいと言えるのではないでしょうか?
ボタンホールについて
ボタンホールはコンピューターミシンでしかできないと思われがちですが、職業用ミシンにもボタンホール押さえという大きな押さえがあります。それをつけると、ダダダダっとボタンホールをつくることができます。
まとめ
もし、長く、準本格的に洋裁をするなら、職業ミシンを購入して、そのうちロックミシンを購入するのが良いとおもいます。
1台のミシンで全部を完結したいなら、ちょっと高級目のコンピューターミシンがおススメとおもいます。